うどんの上に鯛を乗せた『鯛麺』
鯛麺は大分県の姫島村を代表する郷土料理だ。恵まれた漁場としても知られる姫島は鯛がよく水揚げされる。そんな鯛を使ったのが鯛麺なのだ。鯛麺にはうどんを使うのが特徴でもある。今回は、そんな祝いの席で味わいたい大分県の郷土料理鯛麺について紹介していこう。
1. 鯛麺とは
鯛麺とは、大分県の姫島村の郷土料理だ。姫島とは瀬戸内海に浮かぶ離島で、好漁場としても有名だ。姫島では鯛麺にも使われる鯛のほかにも、タコや車えび、スズキなどさまざまな魚介が水揚げされる場所でもある。そんな姫島村では、贅沢に鯛をまるごと一匹うどんの上にのせる鯛麺が有名だ。シンプルだが豪華な郷土料理である。鯛と麺といえば、鯛そうめんも有名だが、この大分県の姫島村ではうどんが使われるのが特徴だ。長いうどんを使うことで、付き合いが長く続くようにとの願いも込められているとされており、縁起物としても人気の郷土料理だ。
2. 鯛麺に使う食材
鯛麺に使われる主な食材は鯛とうどんだ。使われる鯛は主に姫島で水揚げされた鯛を使い、うどんは主に家庭で手打ちされたものが多く、うどんのコシが強いのも特徴だ。そんな2つの食材を組み合わせ、鯛の出汁でうどんを茹でることで、鯛の旨みをうどんが吸って最高の味わいになるのだ。基本的に大皿で提供されることが多く、大皿にのせたうどんは波を見立てて盛り付け、上に鯛をのせるのが伝統的な鯛麺なのだ。
3. 鯛麺はいつ食べられている?
鯛麺は祝いの席で食べられることが多く、婚礼や子どもの初節句、さらに地元の漁師が新しい船を下す際などにみんなにふるまわれた。祝いの席で客人などの酒がほどよく回ってきたころに、脚付きの膳にのせられて鯛麺が披露される。豪華で鮮やかな鯛麺は祝いの席を彩ってくれる最高の郷土料理なのだ。
4. 鯛麺の作り方
うどんを作る
大分県姫島村の鯛麺はうどんから手作りする。うどんは、小麦粉と食塩水を混ぜ、黄色いそぼろ状になるようにし、生地をこねてひとまとめにする。さらに生地を寝かしてから伸ばして打ち粉をしながら切っていく。初心者は、包丁の刃をまっすぐ押すことで、上手に切ることができる。本格的にうどんから手作りする場合は、事前にうどんを作っておくのがいいだろう。
鯛麺の作り方
鯛麺は、まず鯛を軽く塩焼きしてから出汁で煮る。鯛の出汁が出てきたら、その出汁でうどんを茹でる。そうすることで、鯛の出汁をうどんがしっかりしみ込む。うどんが茹であがったら、大皿に盛って完成だ。大皿にうどんと鯛を盛り付けることで、豪快さを表現できるのも鯛麺が祝いの席で親しまれる理由だ。
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Source: メシニュース
うどんの上に鯛を乗せた『鯛麺』