二郎系インスパイアで男がラーメン大盛り頼もうとする→店員と揉める→大盛り出す→店員ニヤニヤ→男がブタ残す→店員と揉める
清談社
「大阪にある、二郎インスパイア系のなかでは正統派として有名な某店に行った時のことなんですけど……」と切り出してくれたのは、自営業の馬場悟和さん(仮名)だ。
「その店は券売機方式なんですけど、大盛りのボタンだけ押せなくなってるんです。これは大盛りの量があまりに多いので、初見の人に買わせないようにするための配慮なんですよ。実際に普通盛りでもかなりの量があるから、大盛りはフードファイターレベルの胃袋じゃないと無理だと思います。
その日、僕はいつものように店内でラーメンを食べていたんですが、券売機の前で30代くらいの小太りの男が店員と揉めてるんです。よくよく聞いていると『初めて来たけど、大盛りを食べさせろ』と主張している様子。
店員は『うちは1回普通盛りを食べてもらったお客さんにしか大盛りは提供してないんです』と説明してるんですけど、男は『自分は東京から来た。慶應卒でガキの頃から三田本店(※本店は慶應大学のほぼ目の前に位置している)に通っている生粋のジロリアンだ。こんな店でなめた態度を取られる覚えはない』的なニュアンスのことを喚いていました」
この時は結果的に店員が折れ、大盛りを提供することになったという。
「でも、店サイドも腹が立ったのか、明らかに普段の大盛りよりも量が多めな超山盛りのチャレンジメニューみたいなラーメンを出してました。
ニヤニヤする店員を尻目に、男は目を白黒させながら食べ進め、時間をかけてなんとか完食。すると店員が『お客さん、これまったくブタに手がつけられてないんですけど。ブタも食べきらないと完食じゃないですから』と注意したんです。男は『俺はいつもブタは食べない主義なの! ラーメンを食べに来てるんだからブタは食わなくても完食なんだよ!』と大抗議。あきらかに男のほうが分が悪いんですが、それから数分間、完食か完食じゃないかの押し問答が続いていました。
完食したら値段がタダになるというシステムでもないので、どっちでもいいじゃないかと思いましたけど、やっぱり二郎系は客も店員も普通じゃないプライドを持っているようですね」
Source: おいしいお
二郎系インスパイアで男がラーメン大盛り頼もうとする→店員と揉める→大盛り出す→店員ニヤニヤ→男がブタ残す→店員と揉める