日本人の舌を壊す「黄金トリオ調味料」が判明
「3点セット」で旨味のベースは簡単に作れる?
白い粉の「黄金トリオ」でつくられるラーメンスープ
私は講演会でよく、みなさんの前で「ラーメンスープ」作りの実演をします。
まさかいきなり寸胴鍋をもってきて、豚骨や野菜を煮込み始めるわけではありません。「食品添加物」と「各種エキス類」を駆使して作り上げるのです。
机の上には「白い粉」(添加物やエキス)の入った小瓶がずらりと並んでいます。この小瓶から次々とこさじで粉をすくっては調合するのです。計るなんてしません。何十年もやってきたことですから、手が加減を覚えています。
「さあ、できました! どうぞ試飲してみてください!」出来上がったスープをお湯で溶き、紙コップに入れて勧めますが、誰も手が伸びません。「さまざまな粉」とお湯だけで作った「ラーメンスープ」なので、ちょっと引きますよね。でもそのうち、勇気ある人が恐る恐る口を付けます。
「あっ、おいしい!」会場はザワザワ……。みなさん次々と試飲をはじめ、「いつも食べているラーメンの味だ!」などと驚きの声があちこちで上がります。
拙著『食品の裏側』を通じて、私はずっと「添加物がいかに食卓に入り込み、日本人の舌を壊しているか」について訴えてきました。
添加物は毒性うんぬんの問題以上に、「日本の食文化を崩壊させる危険性」をはらんでいるのです。とくに私がずっと問題視しているのが、うま味のベースである「3点セット」です。
カップ麺にしろ、スナック菓子にしろ、冷凍食品にしろ、加工食品の「うま味のベース」はみな同じ。それが以下の3つです。
①食塩(精製塩)
②うま味調味料(化学調味料)
③たんぱく加水分解物
Source: おいしいお
日本人の舌を壊す「黄金トリオ調味料」が判明