焼肉酒家えびすの生肉集団食中毒事件が27日で10年。お前らこの事件覚えてる?

1 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2021/04/25 7:27:00 ID:0
 富山県などで5人が死亡、約180人が発症した「焼肉酒家えびす」の生肉集団食中毒事件は、最初の感染者が発覚してから27日で10年を迎える。
運営会社の元社長らは不起訴となり刑事責任を問われず、被害者への賠償金の支払いは一部にとどまる。
直接の謝罪は一度もないのが現状だ。最愛の家族を失った遺族がやりきれない思いを語った。

 「あり得ない現実を突き付けられた10年だった。本当に疲れた」。
被害者の先頭に立ち、元社長の起訴を求める署名活動を行った砺波市の会社員小西政弘さん(58)は憤りを込めてこう語る。

 「5人も亡くなっているのに誰が責任をとるのかうやむやで、当事者が誰も謝りに来ない。信じられない」と不満を漏らした。

 2011年4月23日。長女の誕生日を祝うため、家族5人で同市の砺波店へ行きユッケを食べた。
妻由佳さん=当時(43)=と義母美智子さん=同(70)=を亡くし、長女と長男も一時意識不明となった。

 捜査を巡っては、富山地検が証拠として保管している由佳さんの血液の焼却処分が済んでおらず
「検察官から連絡がきて同意書にサインすることになっている。まだ事件が終わった感じがしない」と話した。

 長女と長男は回復したが生活は一変した。働きながら食事や掃除など家事を一手に担い、通院に付き添うなど日々を慌ただしく過ごした。
同時に、運営会社「フーズ・フォーラス」や元社長らを東京地裁に訴えたが、満足できる結果は得られなかった。

 最愛の家族のため、食中毒事件を二度と起こさせないため、寝る間を削って奔走した。10年たち気付けば白髪がずいぶん増えた。
「これまでは悲しむ間もなかった。最近、やっと寂しさを実感できるようになった」と話した。

 家族4人で砺波店で食事し、中学生の次男大貴(ひろき)さん=当時(14)=を亡くした小矢部市の会社経営久保秀智さん(58)は
「10年前から時間は止まったままだ。大貴が成長した姿はとても想像できない」と静かに語った。

 大貴さんは食中毒に侵され入院し、半年後の11年10月22日に息を引き取った。
サッカーとボーイスカウトの活動に熱心に取り組んでいたという。
命日が近づくと毎年、同級生約20人が自宅を訪れる。「友達に恵まれて大貴も喜んでいる」と目を細めた。

 久保さんも署名活動や訴訟を通して、フーズ社や元社長らの責任を追及してきた。
責任の所在を明確にすることで、全国で起きている食中毒事件の防止につながると考えたからだ。
「法律の壁を感じた。これまで精いっぱい闘ってきたが、もう限界だ」と嘆いた。

 事件をきっかけに、国は生肉の表面加熱殺菌を義務化するなど規制を強めたが、全国で食中毒事件は後を絶たない。
被害者遺族から相談を受けたこともある。
今後も飲食店の食品衛生管理徹底を求め続けたいとし、「悲劇を繰り返さないための仕組みづくりが必要だ」と訴えた。

 ★生肉集団食中毒事件
 2011年4月、「焼肉酒家えびす」の富山、石川、福井、神奈川4県の6店舗で
ユッケなどを食べた客約180人が食中毒を発症、5人が死亡した。
患者からは腸管出血性大腸菌O111が検出された。
富山県警などが業務上過失致死傷容疑で捜査。
富山地検が嫌疑不十分で不起訴処分にした。
富山検察審査会が不起訴不当を議決、地検は再捜査したが、再び不起訴とし捜査は終結した。
衛生基準を満たさない食用生肉の流通が被害につながったと指摘され、国が牛肉や豚肉などの生食規制を強化するきっかけになった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8cccb3b31d72f062c8ad52842d5dfa0019935c04

Source: おいしいお
焼肉酒家えびすの生肉集団食中毒事件が27日で10年。お前らこの事件覚えてる?

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