「牛乳有害論」はなぜ繰り返されるのか。給食で提供を止める地域も
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学校給食では必ずと言っていいほど出される。法律で決まったわけでもないのに普及率は9割超。まさに完全食の帝王といった位置を占めている牛乳。
が、SNSで検索してみると、「有害論」にも行き当たる。「牛乳を飲むと骨が弱くなる」「がんの発症リスクを高める」「これらは当たり前の話です。
何故テレビや新聞で報道しないのかが不思議です」云々。あるいは「今すぐ逃げて牛乳の正体」「牛乳飲みすぎると体がボロボロになる3つの理由」など、おどろおどろしい言葉が並ぶのだ。
この論争、ネット上の風説と一笑に付すわけにはいかない。過去に何度もあり、しかもおよそ5~10年に1度は繰り返される印象。
素人だけでなく、医師や栄養士の立場からも指摘されてきたから根深い。
代表的なのは、牛乳を飲み過ぎると、「女性ホルモンのエストロゲンが増加し、乳がんリスクが高まる」「たんぱく質の過剰摂取で骨粗鬆症になりやすい」、あるいは、「小魚や海藻に比べカルシウムが少ない」といったもの。
最も気になるのはがんのリスクだろうが、こちらについては、中国は乳がんでの死亡率が1万人に1人。それは乳製品の摂取量が少ないからではないか
――との説を唱えた英研究者が『乳がんと牛乳』なる著作まで出し、日本も含め世界10カ国以上で刊行されたのだ。
過剰評価
もちろんこれに乳製品の業界団体は反発。
20年前、「新潮45」誌が同様の記事を掲載した際、彼らは大挙して編集部に押し寄せ猛抗議したこともあった。現在は、HPなどに長文の反論を寄せている。
続きはソース
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3c723f2679a4f9ee94df043826c139caf618dc3
Source: おいしいお
「牛乳有害論」はなぜ繰り返されるのか。給食で提供を止める地域も