フランス人「日本人さ、自炊なんて野菜スープとチーズがあれば十分だろう?」
バラエティ豊かな食事を作るのが、母や妻の務めのように言われることもあるが、女性の就業率約9割のフランスの食事はとてもシンプル。
朝食は、フランスパンとコーヒーが基本だ。
コーヒーにミルクを加えれば、カフェオレが出来上がる。アメリカやイギリスのように、朝から卵にベーコン、ソーセージなどを食べることはない。
そもそも、子どものときから朝はパンとドリンク、あってもヨーグルトや果物だけであり、とてもではないが、朝から重い食事を食べられないのが実情だ。
バゲットは「棒」という意味で、70~80㎝のフランスパンを指す言葉だ。日本のバゲットよりはるかに長いため、1本で家族分のパンを賄うことができる。
バゲットを切り分けて、バター、ジャム、はちみつなどをつけると立派な朝ごはんの出来上がりだ。
バゲットをちぎって、カフェオレやショコラ(ココア)に浸して食べるのがフランス流である。
家庭によってはお皿を使わず、紙ナプキンや布ナプキンの上にバゲットを乗せいただくこともある。
食後の洗い物はコーヒーカップだけ。食洗機にコーヒーカップを入れて朝食が終了する。
中略
朝食と昼食がここまでシンプルだとグルメで名高いフランスでは、さぞかし豪華な夕食をとるのではと思われるかもしれない。期待を裏切るようで申し訳ないが、平日の夕食も質素である。
たとえば野菜スープとチーズ、キッシュとサラダ、パスタやピザで簡単にすませることが多い。
肉の加工食品も豊富でパテやハムなどのテイクアウトの食材もフル活用する。
野菜スープは、冷蔵庫にある野菜を茹でて、ハンドミキサーで混ぜるだけだ。
基本はジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、長ネギだが何でもよい。あればローリエやパセリも入れる。味付けは塩のみ。あっという間にできるのがよいところだろう。
少し調理が必要になるが、牛肉や鳥肉などを塩こしょうして焼き、温野菜や生野菜を添える。
結局、フランス人の普段の食事は、時間のかかる料理をすることはなく、品数も少ない。「妻が食事作りに忙殺されることはない」というらやましい状況なのだ。
Source: おいしいお
フランス人「日本人さ、自炊なんて野菜スープとチーズがあれば十分だろう?」