新型コロナで「自粛できない人」はどんな人なのか? 医者「自制心は健康不安と社会的抑圧のバランスに左右される」
「私は、自粛要請に応じない人の多くは、投票に行かない人に重なるのではないのか、という仮説を立てています。投票は国民の義務ではあるものの、行かなかったとしても罰則があるわけではない=行かない自由もある。短期的に見れば、投票に行くことで、貴重な週末の時間を割かなければならないことのほうが“不利益”だと捉える人もいるでしょう。投票に行かないことがいずれどんな不利益を生むのか、中長期的に捉えることができない人たちです。
そして、今外出を自粛できない人たちも、“中長期な不利益を想像できない”という点で、近いところがあると感じます。ざっくりいえば、例えば若者は致死率が低いと考えられていることもあり、中にはその週末遊びに出かけられないことのほうが不利益だと考える人もいる。中長期的に捉えたら、自覚症状のない若者が感染を広めることで医療崩壊によるパニックが起こり、いずれは景気の悪化などを招いて、結果、自身もバイトをクビになったり、就職ができなくなったりするかもしれない……でも、そこまではなかなか想像しにくいのです。
人というのは、多くは“インセンティブの奴隷”ですから、自身にとって不利益のほうが大きいと感じることには自制心が働きにくいんですよ」
大室氏によれば、今回の外出自粛に対する自制心の働きは、健康不安と社会的抑圧の掛け算のバランスに左右されるのではないかという。
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Source: お料理速報
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