400年続く老舗料亭「入社後3年間は全て『はい』と答えなさい」
■三年間はすべて「はい」と答えなさい
新人の頃に求められるのが、素直な心を持つことだ。もっと言うと、三歳ぐらいの子どものような無垢な心であってほしい。
僕が講演などのプロデュースを担当している居酒屋「大庄」の創業者である平博さんは「三歳心」とおっしゃっているのだが、三歳ぐらいが一番無邪気なときで、どんなことでも楽しんで遊んでいる。
そして、言われたことを素直にすべて吸収する。そんな素直な心で物事を見られることが求められるのだ。就職するにあたって父から「入社した三年間は、すべて『はい』と答えろ」と言われた。そんな理不尽な訓(おし)えは、普通なら反発するだろう。
「なぜ二年じゃダメなの?」「三年の根拠は?」などと思うかもしれないが、これは理屈ではない。実際、「三日、三週間、三カ月、三年」というのが、人が何かのミスをしたり、続けるときの壁になったりしている。入社して三日続けば、その後一週間、二週間は続く。
三週間近くにまたミスしてしまったり、続ける壁があったりするが、三週間を越えると一カ月、二カ月は続く。そして、三カ月を無事に越えられると、次の壁は三年になる。どんな仕事であっても、プロとしてその仕事で稼げるようになるための基礎を身につけるのは五年ぐらいかかるので、まずはこの「三年の壁」を越えなければいけない。
だから三年は続ける必要があるのだ。
こちらもおすすめ
続きを読む
Source: お料理速報
400年続く老舗料亭「入社後3年間は全て『はい』と答えなさい」