「牛丼四天王」が繰り広げる「味戦争」をご存知か

1 名前:砂漠のマスカレード ★ 投稿日:2019/12/10 19:38:02 ID:OhOv+hkW9.net
和食のファストフードの中心的存在、牛丼チェーン。
熾烈な競争を繰り広げているのは価格だけではない。飲食チェーンに詳しい稲田俊輔氏は、「差別化の結果、吉野家、松屋、なか卯、すき家の“牛丼四天王”の味にはそれぞれの個性がある」という–。

■「和風ファストフード」というジャンルは牛丼から始まった

「和風ファストフード」という、飲食店のジャンルを示す言葉があります。多くの方にとって耳慣れない言葉だと思います。
どちらかというと、飲食業界の用語ですね。どういう店を示すかというと「カウンター主体の小規模店舗で、和食・米飯をメインにメニュー数を絞り、安価かつクイックに料理を提供する食事主体店」。簡単に言うと「吉野家みたいなお店」です。

吉野家から始まったこのスタイルですが、その後を追うように類似の牛丼チェーンが勃興してきます。
松屋、なか卯、すき家などです。かつて「和風ファストフード」というのはほぼイコール「牛丼チェーン」を示す言葉でした。

しかし最近では牛丼店以外のチェーンも増えています。天丼をメインとする「てんや」、カツ丼の「かつや」などが代表的です。
どちらも「もし吉野家みたいな天丼屋さんやカツ丼屋さんがあったら」という発想のもとに開発されたことは想像に難くありません。

さらには、ファミレスのガストの吉野家スタイル版とも言えるSガストや、現在はなくなったがCoCo壱番屋のFSココイチなど、和食以外の分野にもこの形態は広がりを見せています。

私がプロデュースする東京駅八重洲地下街の「エリックサウス」という南インド料理専門店は、チェーン店ではありませんがインド料理店としては前代未聞の、この吉野家スタイルを取り入れたお店です。
いずれのケースでもこのスタイルは、席効率や提供効率を上げ、低価格でクイックに食事を提供するためにはたいへん優れた形態と言えます。

■牛丼四天王、実は大きく異なるそれぞれの味

とはいえ、この和風ファストフードの中心はなんといっても牛丼です。先に挙げた吉野家、松屋、なか卯、すき家の牛丼四天王は、それぞれの個性で熾烈(しれつ)な競争を繰り広げていますし、そもそも牛丼の味からしてかなり違います。

なか卯の牛丼はこれらの中でおそらく最も「濃い味」の牛丼です。かつてなか卯の牛丼は最も薄味であっさりしていました。それもあって、なか卯が「和風牛丼」と銘打ってリニューアルしたとき、私はかなりびっくりしました。

牛丼なんだから「和風」なのは当たり前じゃ……と思いましたが、食べてみるとなるほど、それは「すき焼き丼」に近いもので、こってりとした甘辛い醤油味の、和の味わいが強調された商品でした。

すき家の牛丼は、なか卯の和風牛丼が登場するまでは間違いなく最も濃い味の牛丼でした。すき家という店名の「すき」はすき焼きをイメージしてのものだと聞きます。後発チェーンとして、先行する各店と明確な差別化を図ったということだと思います。

またすき家は「3種のチーズ牛丼」など、牛丼にトッピングを施したアレンジ牛丼を最初に打ち出したチェーンでもあります。既成概念にとらわれない、ある意味やんちゃなその商品開発はすき家ならではの魅力かもしれません。

続きはソース
https://news.livedoor.com/article/detail/17504259/

Source: おいしいお
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