納豆の「前タレ派」と「後タレ派」、どちらが正解?
新米がおいしい季節です。日本で定番の「ご飯のお供」である納豆がいっそうおいしく感じられるのではないでしょうか。
ところで、みなさんは納豆のタレ(醤油)をどのタイミングで入れますか?
実は混ぜる前にタレを入れるか、混ぜた後で入れるかでその味に違いが出るのです。
混ぜる前が6割超え
ウェザーニュースでアンケート調査を行ったところ、6割以上の人が「混ぜる前」にタレを入れていると回答し、「混ぜた後」を大きく上回る結果となりました。
「混ぜる前」と回答した人のコメントを見ると、「タレが均等に混ざる」や「水分があったほうが混ぜやすい」といった声が多く、「混ぜる後」の回答者からは「ねばねば感を強くするため」や「納豆菌を活性化させるため」といったコメントが目立ちました。
よりおいしく食べるためには、どちらが正解なのでしょうか?管理栄養士の柴田聡美先生に聞きました。
「前タレ」「後タレ」で味に違いが出るワケ
納豆の粒のまわりには白くモコモコしたようなものが見えます。これは「被り」と呼ばれる納豆菌の菌層です。
「被り」にはアミノ酸やたくさんの酵素が含まれており、いわば旨味成分の塊で、タレを混ぜる前に入れるか後に入れるかでこの「被り」に大きな影響を与えると柴田先生は言います。
「先にタレを入れると、この豆についていた旨味成分が流されてしまい、納豆の粒から旨味が落ちてしまいます。一方、タレを入れる前によく混ぜると、『被り』のアミノ酸の成分が納豆全体に均等に回ります。
豆に旨味成分をまとわせた上でタレを入れれば、納豆全体がおいしく感じるのです」(柴田先生)また、全国納豆協同組合連合会によれば、「タレを入れてからかき混ぜると、タレの水気で糸のふっくら感が薄れてしまいます、タレを入れずにかき混ぜると糸がふっくらして体積が広がり、舌がうまみ成分と触れ合う部分が増えるので、タレは後に入れた方がおいしく感じるのです」。
Source: おいしいお
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