【米国】「ソーダ税」導入で清涼飲料の売上急減、フィラデルフィア市では38%減 シカゴでは廃止に
フィラデルフィアでは2017年1月1日以降、「ダイエット」炭酸飲料を含むすべての清涼飲料に対し、1オンス(29.6ミリリットル)当たり1.5セント(約1円64銭)の課税額が上乗せされている。
小売店がこの追加費用の全額または一部を消費者に転嫁した結果、あらゆる種類の飲料製品の価格がスーパーマーケットでは平均で24セント(約26円)、大規模小売店では平均50セント(約55円)、それぞれ増加した。
この課税の影響を受けない隣接地域では売上の上昇がみられた。ただ、課税の効果を考慮すると売上は前年比で38%の減少になると推定されている。
この数字は「製品の価格が上昇すると、購入する人の数が減少する」という基本的な経済理論を裏付けている。
米ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)のクリスティーナ・ロベルト(Christina Roberto)助教(健康政策学)は「砂糖入り飲料への課税はその購入量を減らす目的で実施できる最も有効な政策戦略の一つだ」と指摘し、これは「極めて簡単な公衆衛生対策だ」と続けた。
売上の減少が特に顕著だったのは大型スーパーでのいわゆる「ファミリーサイズ」のボトルやパックだった。ただ、ミネラルウオーターに対する代替効果は示されなかった。
こうした売上の大幅な減少については、フィラデルフィアでの貧困率の高さが反映している可能性がある。炭酸飲料の大量消費者がより価格に敏感であると考えることができるのだ。
今回のフィラデルフィアの調査では、加糖飲料への課税が実施されていない米メリーランド州最大の都市ボルティモア(Baltimore)が対照群として使用された。調査では、ボルティモアでの売上が安定した状態を保っていたことが明らかになった。
■シカゴでは「ソーダ税」廃止に
フィラデルフィアは米国内でカリフォルニア州バークレー(Berkeley)に次いで2番目に加糖飲料への課税を導入した都市だ。課税額が最も高い都市は米コロラド州ボルダー(Boulder)で1オンス当たり2セント(約2円20銭)、米ワシントン州シアトル(Seattle)で1オンス当たり1.75セント(約1円92銭)となっている。
小児科の医師らは、肥満、虫歯、糖尿病などを含む多数の小児保健問題への対応として、加糖飲料への課税を求める運動を活発に行っている。
しかし、米イリノイ州の都市シカゴ(Chicago)のあるクック(Cook)郡では、炭酸飲料などに課税する「ソーダ税」が2017年8月に導入されたが、清涼飲料業界からの激しいロビー活動を受けて廃止されている。(c)AFP
2019年5月15日 11:21
AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3225044
引用元: ・【米国】「ソーダ税」導入で清涼飲料の売上急減、フィラデルフィア市では38%減 シカゴでは廃止に
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Source: 2ch飯ちゃんねる
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