恵方巻の廃棄率は?イオン担当者「他の惣菜とほとんど同じ」
■恵方巻の販売数量は右肩上がり
節分に恵方巻を食べる風習はもともと関西発祥といわれている。イオンリテールデリカ商品部の鈴木雅光氏によると「平成に入ってから関東や東北まで認知が拡大した。店舗別の売り上げ額では、トップ10を大阪と兵庫の店舗が占めていたが、現在は4位や5位に関東の店舗が食い込むようになった」という。
かつては「具は7種類」「鬼の金棒に見立てる」といったしきたりがあり、恵方巻を食べて無病息災を祈願するという位置付けだったが、同社は「家族団らんのイベントとして、巻きずしのおいしさや楽しさ、驚きを体験する季節行事へと次第に変化している」と分析する。
恒例の季節行事として定着したことで、恵方巻の販売数量は右肩上がりで増えている。鈴木氏は「18年の販売数は17年比で2桁弱増えた。19年も同じくらい伸びると期待している」と説明した。
お客の購買行動にも変化が見られる。「一本丸ごと食べるのは量が多すぎる」というお客が増えたため、ハーフサイズの需要が高まっている。また、年に1度のごちそうを食べる機会ととらえるお客が増えたため、「こだわりの具材」を求める傾向も強まった。そのため、同社では脂がのったブリを使った「富山湾のブリの贅沢太巻」(2160円、税込、以下同)や明石のタイを使った「赤穂の塩で食べるもみじ鯛の太巻」(2160円)などを予約限定で販売する。
■恵方巻の廃棄率はどのくらい?
お客の購買行動に、もう1つの変化が起きている。それは、予約して購入するお客が増えたことだ。この5年で予約販売数は2.4倍に増えたという。背景にあるのは、予約限定の商品が増えたことや、2月2日と3日に店舗が混雑するため確実に購入したいと考えるお客が増えたことがあると同社では分析している。
このように年々販売量が増える中で気になるのは恵方巻の廃棄率だ。毎年、恵方巻やウナギが大量に売れ残ることに対して、批判の声が上がっているが、イオンリテールではどのような対策をとっているのだろうか。
鈴木氏によると「廃棄率は他の惣菜とほとんど同じ」という。同社では過去10年間の販売データを蓄積しており、過剰に生産しないようにしている。また、予約販売数と店舗での販売数には密接な関係があり、ある程度店舗ごとの需要を読むことができる。
廃棄率の低減に最も効果を発揮しているのは店内製造をしていることだという。例えば、2月2日と3日に突然雪が降ったりして、客足が鈍くなると予想される場合には、当日の生産量を減らすといった工夫をしている。
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https://www.sankeibiz.jp/business/news/190113/bsd1901130905001-n1.htm
Source: おいしいお
恵方巻の廃棄率は?イオン担当者「他の惣菜とほとんど同じ」