おじいさん、4年前 キノコ採りで遭難「もう行かない」→ 今年 キノコ採りで遭難「もう行かない」
自宅近くの山にキノコ採りに入った川西町内の86歳になる男性が先月、行方が分からなくなり、2日後に救助された。寒さが増す中、山中で二晩をどう過ごしたのか、男性に当時の様子を聞いた。
無事だったのは十分な水分補給、体力の温存、そして「生きて帰りたい」強い思いがあったからだった。男性は地元出身で、若い頃はシーズンになると3日に1度はキノコ採りに出掛けた。キノコがあるポイントは父から伝えられ、誰にも教えなかった。だから山に入るのはいつも1人。近所の人に配って喜ばれるのが嬉しかった。
先月9日午前10時頃に自宅を出発し、電動車いすで15分程の場所から山に入った。
お目当ては香りが良くめったに採れないシシタケ。歩行は杖を使うが、慣れた山中で簡単に見つかった。
だが、帰ろうとしたところ、深い藪で暗くなっていた事もあり、方角を見失った。実は男性がキノコ採りをするのは4年ぶりだった。前回はハチに刺され一晩を山中で動かず過ごした。
家族が届け出て警察や消防等で捜索し、翌朝自力で下山したところを救助された。
以来山に入るのはやめていた。しかし、またキノコを採りたいという思いが募った。
今回は「すぐに帰る」つもりで食料等を持たず出掛けた。だが4年間で山の様子は大きく変わっていた。山仕事をする人が少なくなった事もあり、
藪が思った以上に深く、道に迷った。「これで終わりだな」と思った。
しかし、「とにかく水を飲まないと」と沢を探して飲んだ。ほとんど眠れなかったが、
2日目までは沢の近くでじっとして過ごした。支えは「無事に帰りたい」という強い思いだった。
2日目の夜は救助の明かりも見えた。3日目に沢沿いに下って道路まで出たところを発見された。
http://www.yamagata-np.jp/news/201811/03/kj_2018110300062.php
こちらもおすすめ
続きを読む
Source: お料理速報
おじいさん、4年前 キノコ採りで遭難「もう行かない」→ 今年 キノコ採りで遭難「もう行かない」